Microfinance / KIVAへの取組み状況
すっかり久し振りになってしまいましたが、今回のブログでは、
過去2年間で取り組んだKIVAの案件についてお話ししたいと思います。
さて、2016年8月に初めて取組んだウガンダのSulaimanさんのあと、5件の実行がありました。KIVAに挙がっているプロジェクトを見ながら、方向性の合う方や将来性を感じられる方など、フィルターを通していくとなかなか件数は上がりませんが、今のところ各案件、期日通りの返済が進んでいます。
個別の案件について少し触れていきたいと思います。
一番初めに取り組んだ方は、ウガンダでコーヒー事業を始めようとされていたSulaimanさんでした。彼は期日通りに完済し、事業をそのまま続けているようです。(詳細は過去のブログをご参照。)
2件目は、ペルー北西部Pomahuacaでコーヒーを中心とした農業を営むMateoさん。
今回のローンでは、肥料などの適切な使用による生産量向上や、タイムリーな収穫及び販売を目指した労働者の雇用とそれに伴う賃金支払いに見立てられました。これらにより、作物の品質劣化によるチャンスロスは防ぐことができたのではないでしょうか。彼は、Edpyme Alternativaのメンバーでもあり、当団体はマイクロファイナンスなどの金融サービスおよび、情報サポートによって起業家支援を行っています。こういった団体と連携することで、少しずつビジネス感覚が向上していきそうです。
続いて、3人目はウガンダでコーヒー栽培をしているDeborahさん。 彼女はお子さんもいるなか、当初は小売業を行っていたものの、子供たちを学校に通わせるために、少しでも安定した収入を得るため、新たにコーヒー栽培を始めました。以前も、KIVAのローンを利用して、安定した収穫の為の土壌整備を行っていますが、今回は 収穫量に影響を及ぼすであろう長く続く干ばつに対して、保水や肥料で何とか安定した収穫につなげたいとう運転資金に近い用途です。
将来の夢は、その地域でモデルとなるような事業者になるというもので、とてもヴァイタリティー溢れる母親です。
その他、ホンジュラスの小規模コーヒー生産者グループへの取り組みやコスタリカの女性生産者の設備投資資金への取組みは現在返済中の取組みです。
そして、ペルーのサンイグナシオで両親が管理していたコーヒー栽培を引き継いだ若干23歳のElmerさん。ペルーは環境に配慮したコーヒー栽培(広義のオーガニックコーヒー)が多く、彼もオーガニックな生産環境を守っており、今後は少しずつ栽培区画を広げていき、生産量を増やしていきたいと考えています。
さて、このように、『コーヒー』と『新規事業者、女性、オーガニック』などを関連させながら、KIVAを通じた取組みは進めているものの、返済が終わったあとの流れや取組み状況がまだ把握しきれていません。
この辺りはもう少し工夫ができるとより面白い取組みになりそうです。また、その方たちの生産物を手に取ることができれば、よりつながりを感じながら状況を見守ることができる気もします。
何か良い取組み、システムが開発できないかと現在仕込み中です。